むなかたと申します。
今回は京都市北区船岡にあります、京都で最も歴史のある銭湯、『船岡温泉』さんに行ってきましたので、ご紹介したいと思います。
船岡温泉

星 🌟 🌟 🌟 🌟 🌟 です。
私が知っている銭湯の中では最高です。
お風呂は深風呂からくすり風呂、檜風呂、露天岩風呂、サウナ、水風呂、打たせ湯、泡風呂、電気風呂とほぼ全て揃っています。
そして、船岡温泉といえば、建物自体も楽しめるのが最大の特徴だと私は思います。
さすが京都と思える、歴史と文化、それを残した素晴らしさを感じていただきたいと思います。
国の文化財に指定されている銭湯なんて、そうそうありませんよ。
それが他の銭湯と同じ料金。
安い!安過ぎるよ!!です。
ゲストハウスもありますので、京都観光の宿に選んで、船岡温泉に入るのをオススメします。
人数が増えると宿泊料が安くなるシステムなので、卒業旅行や仲間内での旅行などに良いと思います。
私も同窓会をここでしたいと思ってます。
- 星5つ・・・凄く良いです。年間パスポートか回数券を買って常連さんになりたいです。
- 星4つ・・・良いお風呂です。お近くに来られた際は是非入ってください。
- 星3つ・・・普通の銭湯です。良くも悪くも無く、家より広いお風呂に入れます。
- 星2つ・・・私は今ひとつだと思います。敢えてここに行く必要は無いかと思います。
- 星1つ・・・家のお風呂の方が良いレベル。
お風呂情報
料金 | 大人:430円 中人:150円(小学生の児童) 小人:60円(未就学児・乳幼児) |
支払方法 | 現金のみ |
貸しタオル等 | 不明 |
住所 | 京都市北区紫野南舟岡町82ー1 |
営業時間 | 平日(月から土):15:00から25:00 日曜日 :8:00から25:00 |
定休日 | 無休 |
予約 | 予約不可 |
電話番号 | 075-441-3735 |
駐車場 | 11台 |
公式アカウント | http://funaokaonsen.net/index.html |
地図
船岡温泉の歴史

堂々とした風格で私達を迎えてくれるのは、昭和3年に作られた軒唐破風。
この構えだけでも、他の銭湯とは面構えが違いますよね。

快く許可をいただき、ありがとうございます。
大正12年、上賀茂で庭石屋を営んでいた初代 大野松之助の庭好きが高じた結果、料理旅館『船岡楼』が創業されたのが始まり。
西陣が近く、お客の多くが西陣織の若旦那衆だったことが、贅を尽くし豪華絢爛になっていった要因っだのでは、と考えられています。

二代目の大野伍一郎が昭和8年に日本で初めての電気風呂を導入して、名前を『特殊船岡温泉』に改称する。

脱衣場の男湯と女湯の仕切りに、上海事変をモチーフにした欄間を用いたのも、二代目伍一郎でした。

一際目を引く、脱衣場と渡り廊下に使われているタイルは、マジョリカタイルと云われる明治末期に西洋建築と一緒に普及した表面に凹凸のある装飾タイルです。
マジョリカタイルの起源は、19世紀半ばのイギリスにさかのぼります。
これが知りたかった!より
イタリアの錫すず釉ゆう色絵陶器マヨリカ焼の技術がヨーロッパ全域に伝わると、イギリスではミントン社、ウェッジウッド社などがヴィクトリアンタイルのなかの色鮮やかなシリーズとして世界各国に輸出したのが始まりとされています。
マジョリカタイルという名前の由来は、このタイルのために開発した色釉を「マジョリカ釉」と命名したことから。
ミントン社、ウェッジウッド社などが「マジョリカ・タイル」という商品名をカタログに載せたことが始まりで、
もともとは、15~16世紀のイタリアやスペインなど地中海沿岸で活発に取引されていたマヨルカ島(マジョルカ島)の錫釉陶器錫釉色絵陶器が起源となっているようです。
日本では明治から大正期にかけてマジョリカタイルが輸入されるようになり当時の洋館を彩るようになります。
さらに慶応4年にドイツから来日した技術者のゴットフリート・ワグネル博士が明治25年に日本で亡くなるまで日本窯業界の発展に尽力。
東京大学理学部で教鞭を執る傍らで新製陶器の研究・試作を始めると、白い素き地じに絵付けしてから釉薬をかける「釉ゆう下か彩さい」という手法を開発。
日本画独特の筆致やぼかし、盛上げ技法などを陶器に表現することに成功し和製マジョリカタイルを誕生させます。
当時としてはマイセン、セーヴルなど限られた製陶所のみが用いた最新の窯業技法を日本で確立し、
高価な輸入タイルに代わって日本国内にどんどん普及していきます。
ワグネルらが開発したタイルは日本では「吾あ妻づま焼(後に旭あさひ焼と改名)」と命名され、
明治23年には渋沢栄一の出資を受けて旭焼製造場を設立すると日本画の絵付けを施した、日本で最初の半乾式圧搾成形白色陶器タイルを製造しています。
和製マジョリカタイルは大正時代初期から昭和10年代にかけて最盛期を迎え、
製造企業は10数社を数え、生産量の7~8割が輸出品として日本政府の財源に大きく貢献したようです。
お風呂紹介

昭和7年に市電開通で取り壊されることになった「菊水橋」を譲り受け、脱衣所と浴室との渡り廊下に使用。
やることが豪快です。

打たせ湯と岩風呂は、四代目の大野義男が増設。
このときに、遠赤外線サウナにTVが設置される。

右側手前の浴槽が私の好きなくすり風呂です。
ここに一番長く浸かってしまいます。
檜も良いのですが、くすりの香りの方がリラックスできるんですよね。温度も丁度いいんです。
この洗い場を増築して、男湯と女湯の壁に瓦を敷いていったのが、当代、五代目の大野松之助さんです。
初代から一貫して皆さん趣味が良くていらっしゃるので、このような銭湯が出来上がったのだと思います。
ありがたい事です。
ゲストハウス

こちらの外観も京都らしく落ち着いた雰囲気です。
早く、一度泊まりに行きたいですね。

確認していないので、分かりませんが、ホームページを見ている感じでは、家ごと借りる感じなので、和室が3つ付いていてのお値段だと思います。
宴会はここの部屋ですね。
お庭を眺めながら飲みますか。

ここと下の写真と和室が2つあるので、2家族は寝る処を別にして泊まれます。

もしくは、女性陣とお子様で別の部屋に泊まっていただく、というのでも良いかもしれませんね。
おそらく、まあまあの時間まで飲んでいるでしょうから。

キッチンには冷蔵庫と電子レンジ、ポットもあります。
コンロはなさそうなので料理は出来ませんが、買ってきた料理を温めたりは出来ますので、同窓会の飲み会はここでしましょうかね。

洗面台が2つ。女性のグループには嬉しいんでしょうか?
男はそんなに使わないのでわかりません。

トイレとお風呂もあります。
船岡温泉には1回しか入れないので、お風呂あるのはありがたいですね。
これで飲んだ次の朝、お風呂に入れます。
まとめ
京都観光の宿にも、京都に住んでいる方の集まりにも、趣と情緒があって大変良いので、是非利用してみて下さい。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。